お酒が好きな同期の新婚旅行

以前、

会社の同期が新婚旅行のハワイから帰った時に聞いた話です。


彼とは私が中途で入社した際、新卒で採用され、一緒に新人研修を受けた仲でした。

入社当時はよく一緒に酒を呑んだのですが、彼はちょっと酒癖が悪く、酔うと暴れるタイプだったので次第に彼の参加する酒席とは距離を置くようになっていきました。


そんな彼と偶然会社主催のセミナーで会い、丁度私も当時現在の奥さんと交際中で、真剣に結婚を考えていた時期でしたので、ハワイについての情報を聞いてみたのです。


ところが彼の口から出てきたハワイの記憶は

「二日酔いでタバコが吸いたくてホテル周辺を喫煙所を探して歩いていたら、酔っ払いとホテルの従業員が喧嘩していた、それ以外覚えてないんだよねー」との事でした。


もしかしたら彼流の冗談だったのかもしれませんが、とりあえず彼の口からハワイのお勧めアクティビティやレストランの情報を得ることは叶いませんでした。


考えてみれば私もお酒を飲んでいた当時は記憶が細切れで、旅行や休暇の思い出は大概漠然としていました。

しかし折角一生に一度のハレの日である新婚旅行が、「酔っ払の喧嘩」の思い出だけって悲しいなー、と妙に彼のエピソードが印象に残り、彼には申し訳ないのだけれども、その後私が断酒を決意するキッカケの一つにもなった経験でした。